今回ご紹介するのは、宮城県喉頭摘出者福祉協会 立声会さんが実施する「音声機能障害者発声教室」です。
実際に教室にお邪魔してお話を伺ってきましたのでご紹介します。
発声教室とは?
喉頭がんなどが原因で、喉頭を摘出し声帯を失った方を対象に、
再び自らの声で話せるようになることを目標とするリハビリ教室のことです。
この取り組みは全国各地で行われ、NPO法人日本喉摘者団体連合会の報告によると、
全国で56団体、149の教室を開催され、
宮城県では毎月1回4泊5日の日程で、宮城県障害者福祉センターを会場に開催されています。
泊りがけでの開催は全国でもここだけ。口コミで広がり県外からも受講に訪れます。
まずは、「電動式人口喉頭」の正しい使用方法を学ぶところから教室はスタートします。
電動式人口喉頭

電気シェーバーのような形状をしており、ボタンを押すと「ビー」とブザー音が流れます。

そのまま先端の振動版をのどに押し当て、しゃべるように口を動かすと、その振動を感知して発声される仕組みです。
その声は、ロボットボイスをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
喉頭摘出者は市町村に申請することで補助を受けることができます。
比較的簡単に声を出すことができますが、放射線治療などの影響により、
のどの皮膚が硬くなることで振動を伝えることが難しい点や、音程の高低がつきにくいので声に抑揚がなく、
声帯を除去する前のようなペースで話すとお経のような聞こえ方になってしまうので、文節を区切って発音することがコツです。
せっかく購入したのに使うことをあきらめてしまわないようしっかりと指導が行われます。
見学中、受講生の方々とお話しする時間をいただき、色々教えてくださいました。
「散歩中、いつも挨拶を交わす人がいる。
声が出せないので今は右手をあげて答えているが、いつかは自分の声で挨拶できるようになりたい。」
ある方の目標です。
「もう一度自分の声で話したい。」 その目標をしっかりと見据え取り組んでおります。
長くなりましたので今回はここまで。
電動式人工喉頭の使い方をマスターした後は、道具を使用しないで声を出す方法「食道発声法」の練習が始まります。
次回に続きます。