宮城県視覚障害者情報センターで行っている、音訳奉仕員と点訳奉仕員の養成講座にお邪魔してきました。
視覚障害者情報センターでは、視覚障害の方のために録音図書や点訳図書の貸し出しを行っています。
その図書を作成するのが音訳奉仕員と点訳奉仕員です。
音訳奉仕員は、図書等を音声化し、録音図書を作成します。
点訳奉仕員は、図書等を点訳し、点字図書を作成します。
今回は、音訳奉仕員の昨年の6月から養成講座を受講して、3月に講座を修了される方々の講座にお邪魔しました。
6月から始まっている講座なので、皆さんは音訳を習って9カ月になります。
講座が始まり、受講生のみなさんが実際に声を出すと、とても綺麗で驚きます。

じっくり音訳したものを聞いたことがなかったので、漠然と読めばいいのかなというイメージでおりましたが、そう簡単なものではありません。
今回の講座内容は「グラフ・表」です。
たとえば、下の様な図を音訳にすると・・・

(出典:厚生労働省HP)
図1 出生数及び合計特殊出生率の年次推移
図の説明
昭和22年~平成23年までの出生率を棒グラフで、合計出生率を折れ線グラフで表し、これら2つのグラフを重ね合わせたものです。
左の縦軸は出生数で0~300万人まで、右縦軸は合計特殊出生率で0から5まで、横軸は昭和22年から平成23年までです。
数値のあるところは数値を、記入のないところはおよそで読みます。
出生数です。
昭和22年から24年までは第一次ベビーブームで最高出生数は昭和24年の269万6638人。出生数はここから昭和32年のおよそ160万人まで減少し、その後第二次ベビーブームの昭和46~49年に向かって増加し、49年には209万1983人となっています。ただし、昭和41年のひのえうまの年は136万974人と大きく下がっています。この第二次ベビーブームからは徐々に減少に転じ、平成17年には最低の出生率の1.26となり、平成23年の出生数は105万0698人です。
次に合計特殊出生率は 第一次ベビーブーム時である昭和22年の4.5から、昭和36年にはおよそ1.7まで減少しています。
ここから少し増加し、42年はおよそ2.0になっています。
しかし昭和41年のひのえうまの年は大きく下がりおよそ1.6です。
昭和43年以降は徐々に下がり、平成17年には最低の1.26を記録し、あとは横ばいで平成23年には1.39となっております。
図終わり。
(※あくまで一例です)
このようになります。
文字起こしになりますが、これを音声化し録音します。
表を見れば一目でわかりますが、音声で伝えようとすると、書いてある事柄を正確に伝える技術が必要です。
受講生の皆さんはこのような技術を1年かけて学びます。
修了後は、実際に市販の図書等を音訳し、録音をして録音図書を作成します。
その図書は、視覚障害者情報センターを通じて、視覚障害者の方々へ提供されます。
最近では、県政だよりや市町村の広報も音訳されるようになってきたりと、今後も多くの活躍が望まれます。
宮城県視覚障害者情報センターでは、毎年音訳奉仕員の養成を行っております。
点訳奉仕員は2年かけて学ぶため、2年に1回募集をしています。
興味がある方はお問合せ下さい!
(点訳奉仕員の養成講座については、今回は長くなってしまったので・・・また別の機会に・・・)