事業報告
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発声教室を見学してきました②

前回は電動式人口喉頭の使用法について書きましたが、
今回は食道発声法の訓練についてお伝えします。
食道発声とは? 
食道内に空気を取り込み、腹圧によりその空気をうまく逆流させながら、
食道を声帯の代わりに振動させる発声法のことです。               
なかなかイメージしずらいかもしれませんが、逆流とはゲップを意識的に出す感覚とよく似ています。
早い人では1年ほどで日常会話ができるようになります。
(手術の内容により個人差はあります。)                 
報道で耳にした方も多いと思いますが、最近では音楽プロデューサーのつんくさんも、この発声法に取り組み、声を取り戻すことができました。
ここでは、初級、中級、上級にわかれ、レベルに応じた訓練が行なわれます。  
<初級>
新声門(仮声門)を創る必要があり、まずは食道に空気を取り込み発声することから始まります。
基本となる音は、「ば」 。 
この「ば」の音が出せるようになったら50音の一文字一文字を区切りながら繰り返し練習します。
その後、長母音(あー・いー・うー・えー・おー)の反復練習により「あい」「あか」と2音に増えていきます。
食道発声1
<中級>
次は3音、4音の反復練習で短い単語に結びつけ、「あけび・いちご・きのこ」といった単語をリズムにあわせて発声。
2音、3音で短歌の朗読も出来るようになります。
食道発声2
<上級>
4音、5音で絵本や小説の一部を朗読できるように練習し、
その後はフリートークを行い、話し方の練習を行います。
終始笑いの耐えない穏やかな雰囲気ですが、息つぎのタイミングや話し方について指導員から的確なアドバイスが入ります。
泊りがけの利点なのか、熱心な受講生がいると「夜練」が開催されることも。
食道発声(上級)
指導を行う佐藤指導部長は「上達のコツはとにかく会話すること。もっと電動喉頭や食道発声が社会に認知されてほしいと願うし、当事者側としても、この障害について『伝える努力』を続けていく必要がある。」と話されます。
声を失うということ、ある時を境に家族や友人と会話することができなくなるストレスや喪失感は容易に想像できるものではありません。
家の中に引きこもってしまうことで、食道発声や発声法の存在を知らない方も多いのが現状です。
この教室に参加することで、発声法はもちろんですが、喉頭摘出者の日常生活の注意点や工夫など、様々な情報を得ることができると思います。
気になるという方はぜひお問い合わせください。
ご家族や医療関係者の見学も随時受け付けています。
宮城県喉頭摘出者福祉協会立声会
〒983-0836宮城県仙台市宮城野区幸町4丁目6-2
電話/FAX022-293-5305 ホームページ https://miyagi-rsseikai.jimdo.com/
最後にこの教室の日程をご紹介します。
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発声訓練以外にも体のストレッチや、
ストレッチ
カラオケなど一緒に行います。
カラオケ
画像は残念ながらありませんがズンドコ体操も。
突然の申し出にもかかわらず、快く見学を受け入れてくださった立声会の皆さん、
受講者の皆さんありがとうございました。